春深し尾張潤す木曾の水
大方は成就せぬまま猫の恋
地の霊を闇に呼び出す藤かづら
柳の芽川はむかしの音に暮れ
春祭ひよろりと鳶の舞ふことも
金子青銅消えて八年春夕焼
時折親しい友と語り合える場があることは人生の大きな楽しみだと言えます。仕事を離れ、趣味の世界の友との付き合いなどがそれに該当しましょう。しかし仕事も趣味も何も関係しない友との付き合いも楽しいものです。
筆者には男6人で45年以上毎月第一日曜日に集まる会があります。全員が家庭を持ってから始まった会です。皆で出し合った9万円のお金を融通し合い飲んで語り合うだけの会です。年齢が近い所為か、話題も出来事や仕事、子や孫のことなど様々です。不思議に奥さんのことは話題になりません。語り合うことでストレスを発散させているのかと思われます。会の名称も極めて簡素、「日曜会」と言います。(青)
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