金色を放ち聖夜の仏具店
寒月の病む色病める町照らす
眼開けば冬田閉ぢれば師の痩躯
血糊とも言える色もて冬日出づ
極月の闇に鎖を為す麓の灯
喜寿米寿健やかなりぬ年新た
ささやかな意思表示ですが飯田龍太先生に繋がる詩精神を岐阜より発信するという思いから『流ryu』を出し始めはや5年の月日が経過しました。
長谷川双魚、小鷹奇龍子、金子青銅、中丸義一、青木文恵、長谷川久々子、井上たま子、西川文子を始めとする錚々たる岐阜俳人の作品が『雲母』を飾りました。それは将に龍太先生が「岐阜へ『雲母』を持っていったらどうだね。我々は『裏雲母』でいいよ」と冗談っぽく言われた言葉を裏付けるほどのことでした。
毎月の『雲母』への投句は将に龍太選との戦いでした。その思いで『流ryu』を出していますが、変わらぬ心積もりをあと五年続け『流ryu』の十周年を自祝したいものです。(青)
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