髪洗ふひと日の悲喜を流すごと 

山々の影引き連れて夏日去る 

油照り喉に詰まりし売り言葉 

蜻蛉飛ぶあたかも意志の飛ぶごとく 

秋めくや百の田を過ぐ雲の影 

秋真昼香車打たれし角の前 




筆者の住む地は岐阜県関市、中部地方のその中部に位置する人口九万人程の町です。昔関所があったことから町の名が定まりました。鎌倉時代から刀匠が住み着き、爾来刃物の生産で名を挙げてきました。現在は包丁、鋏、ナイフ、剃刀、医療用器具など、刃物に関する様々な生産がおこなわれています。

古老が言いました。「おまはんた、知っちょんさるか(お前たち、知っているか)。関は日本の中心なんやでぇ。関から東を関東と言うんやし、関から西が関西なんや。ここが国の東と西を分ける境なんやでぇ」

ダジャレのようですが日本の人口のバランス点も関市の近くにあります。諾なるかなと思いませんか。


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