手櫛もて薫風髪に梳き込みぬ
一階の酢の香二階の涼気かな
また別の顔を鏡に五月果つ
身中に睡魔棲みだす夏はじめ
瀬に淵に闇降るを待つ鵜飼待つ
火の粉浴び荒鵜潜るは生きる為
5月11日に長良川の鵜飼が始まりました。久しぶりに鵜飼舟に乗り鵜飼を見ました。と言っても岐阜市の鵜飼ではなく関市の小瀬鵜飼です。
鵜飼船が岸に並び鵜舟が下りて来るのを待つ岐阜市の鵜飼とは異なり、小瀬鵜飼は篝火を焚いた鵜舟と一緒に川を下ります。眼前で鵜が潜り鮎を咥えて浮かび上がります。風向きによっては篝火の火花が飛んでくることもあります。
加齢と共にものを見て心躍ることは少なくなりますが、小瀬鵜飼はそうした心に刺激を与えてくれます。
「あかあかとあとくろぐろと鵜舟かな」
今は亡き金子青銅の一句です。彼も鵜飼が好きでした。
是非一度小瀬鵜飼を体験してみて下さい。
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