木曽川の瀬の石ころの痩せて秋
白菊や死は一瞬に怒り解く
腕に抱く赤子笑むとき爽涼と
霧流る眠れぬままの『歎異抄』
冬が来る豹が大地を踏むやうに
のっぽビル痩せビル太っちょビル小春
宇佐美魚目氏、金子青銅氏と一緒に飯田龍太先生宅を訪問したことがあります。約束の時間は午後。従って昼食を何処かでと相談の結果、龍太先生の文章によく出てくる石和温泉近くの老舗旅館甲運亭ということにしました。
探し当てて昼食をとお願いしました。すると応対に出た御主人がピシャリ。一見の御客様はお断りするとのことです。困り果て「折角飯田龍太先生にお目にかかりに来たのに」とこぼしたら御主人の態度がさっと変わりました。「飯田龍太先生のお名前を出されてはお断りするわけにはいきません」と。
御蔭で美味しい鰻重をいただくことができました。
龍太先生のお宅へ気分良くお邪魔することができたのは言うまでもありません。
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