曼珠沙華土中より紅絞り出す 


稔り田の風を夜明けの匂ひとす 


後生まだ視野にあらざり新酒酌む 


蓑虫も乗せしかノアの方舟は 


流星の落ちゆく先の空木岳 


どこまでも空どこまでも草紅葉 




秋の終りは季語「穴惑い」の時季です。冬眠する場所を求めて蛇がさまよう頃です。

毎日のウォーキングコースに『まむしに注意!』の立て札が出ています。車に轢かれた五十㎝ほどの蝮が死んでいました。当地ではアズキヘビと呼ばれるヤマカガシが轢かれているのにも出会いました。共に無惨なぺちゃんこの状態でした。

ある峠ではジムグリという小豆色の珍しい蛇を見かけました。これもやはり車に轢かれたらしく道の真ん中に動かずにいました。

屋敷回りと呼ばれ、民家の近辺に生息していた青大将を見かけることも最近はほとんどありません。蛇にとっては本当に厳しい時代になってしまいました。



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