川風に山風の添ふ五月かな
雉子鳴くや沖といふ名の田が拓け
師の里は立夏の風を生むところ
白シャツに鎖骨のぞかせ夏はじめ
山々はかひな五月の美濃を抱き
鳥ごゑに応へしは樫若葉かな
久しぶりに甲府へ行ってきました。高速道路を車で走って約三時間、「師の国へ緑過ぎつつ緑越え 青風」という気分のよいドライブでした。
好天に恵まれ、中央アルプス、南アルプスはまだ残雪を抱き、八ヶ岳、甲斐駒ヶ岳、賤ケ岳も山巓に雪を残し眼前を鮮やかに彩りました。加えて雄峰富士もどっしりとした姿を見せてくれました。
美濃、伊那谷、甲州と三つの山国を通りぬけたドライブでしたが、それぞれの土地により山容が異なります。そしてそのことが気候から住む人の気質にまで影響しているようです。
美濃に生まれ美濃に育ったことが自分の俳句にどのように現れているか。大変興味のあるところです。
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