地吹雪や列島は背をのけぞらす
水音の谷に満ちゆく福寿草
日本の臍の地に住み薬喰
どの店もシャッター下ろし底冷えす
風花や城の記憶に火と飢ゑと
ひかり得て瀬の音追ひて芹の水
わが町の北には美濃山塊が連なります。標高は千mを少し越すほどの山々ですので春と共に雪は消えます。
晴れた日には北東に木曽の御嶽が顔を出します。高さは三〇六七メートル。その高さゆえ初夏まで雪が残ります。
西の伊吹山は冬の到来と共に冠雪しますが春にはその白い衣を脱ぎます。
北西に標高一六一七メートルの能郷白山が見えます。福井県との県境の山です。
標高の割にはいつまでも白亜の光を放っています。深田久弥が福井県の荒島岳とどちらを百名山に入れようかと迷った山です。
結局能郷白山は百名山には入れられませんでしたが山の風格からすると能郷白山の方が勝るようです。
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