谷雨さつと泡立草の岸を過ぐ 秋霖の日がな古塔を閉ぢ込めぬ 美濃も奥落葉松枯れてみな枯るる 冬深むまして谷這ふ単線は 唇を切つて血が出て十二月 冬の京へうつつの町をひとり発つ 2013.12.08 00:14